横浜脊椎脊髄病センターでは各部門がそれぞれの役割を責任を持って担い、お互い連携することで質の高い脊椎脊髄医療を提供します。
高血圧や糖尿病、心疾患、腎疾患など内科疾患をお持ちの患者様や高齢の患者様には、安全に手術を受けていただくために、内科外来にて術前診察を行います。入院中は脊椎外科をサポートし、脊椎脊髄病センターの一員として周術期の全身管理を行います。もし内科的合併症が発生した場合も、早急に対応し治療を開始します。当院は透析設備がありますので透析患者様の脊椎手術も可能です。内科疾患をお持ちの患者様、高齢の患者様も安心して脊椎脊髄手術をお受け下さい。
外来は看護師17名、クラーク5名、看護助手1名、総勢23名のスタッフで『いつも笑顔で』をモットーに頑張っています。診療補助業務としては処置やブロック注射、脊髄造影検査等の介助、自己血採血、手術や入院に関する説明など、おもてなしの心で医療サービスに努めます。手術患者様においては、術前検査の説明から丁寧な対応を心がけ、お身体の状態を把握し、安心して手術を受けて頂けるようにサポートします。
病棟では田村医師の指示に基づき看護師、理学療法士、薬剤師をはじめとする病棟スタッフが連携し、患者様が安心して入院治療が受けられるように援助させていただきます。検査・手術をお受けになる患者様には説明を十分に行ない不安なく検査・手術を受けて頂けるようにいたします。また術後は疼痛の緩和に努め全身管理を行ないます。スタッフ一同、常に笑顔で誠実な看護ができるように心がけています。
手術室では患者様が安全に手術を受けられるように麻酔科医、看護師一同努力してまいります。手術室には脊椎低侵手術の最前線として、手術の負担や傷を小さく出来る設備が充実しています。患者様の特別な1日を預かる責任を自覚し、専門性を高めると共により安全で安心な良質な医療・看護を提供出来るように心掛けています。脊椎脊髄手術に熟練した麻酔科医、看護師が執刀医をサポートしますので安心して手術をお受け下さい。
主に入院患者様に関わっています。入院された時点で内服しているお薬の確認、薬のアレルギー、副作用のチェック等を行います。持ってこられたお薬は入院中薬剤師が管理し、ご退院まで正しく内服していただけるようにします。また、手術や点滴により中止するお薬を医師に確認します。入院中に始まった注射や飲みぐすりについてはお薬の働きや飲み方などを説明いたします。退院の時も薬剤師からお薬をお渡しいたします。
リハビリテーション科では病気やけがなどにより日常生活に支障をきたした方々に対して牽引・温熱などの物理療法や、その方にあった個別の運動療法をマンツーマンでおこなっています。脊椎脊髄診療においては術前・術後の運動療法や生活指導はとても大切です。また、安静目的で入院された方々に対しても筋力トレーニングや動作指導をおこなうことで、入院中の体力低下を防いでいきます。脊椎疾患をお持ちの患者様が安全でよりよい生活が送れますよう、スタッフ一同力をあわせてご支援させていただきます。
放射線科ではX線で脊椎の撮影、16列のマルチスライスCTや、造影検査を円滑に行っています。脊椎脊髄診療には画像診断や手術中のⅩ線による透視の操作、撮影はとても大切であり、脊椎疾患をお持ちの患者様に多くの画像情報を提供できるよう努めてまいります。
脊椎脊髄手術では全ての術式にて健康保険がご利用可能です。手術方法としては「椎間板後方切除」「内視鏡下椎間板後方切除」「椎弓切除術」「椎弓形成術」「脊椎後方椎体固定術」「骨移植術」などさまざまな種類があります。入院費用は手術方法、入院期間、検査内容、個室のご利用などの条件で大きく変わります。さらにご加入されている保険証の種類や年齢などにより限度額の条件や手続き方法が異なります。入院費用が高額になる場合は「限度額適用認定証」や「高額療養費」の制度をご案内しています。手術や入院にかかる費用の概算などのご希望がございましたらご遠慮なく医事課入院担当にお尋ねください。