個人的信念などから輸血を拒否される方に対する手術指針について(絶対的無輸血手術)
平和病院・横浜脊椎脊髄病センターでは、生命維持を最優先に治療に当たっていますが、個人的信念から輸血を拒否される方に対し、意思を確認した上、以下のような指針で手術を行ないます。
無輸血での手術が可能であると判断した場合
患者様の自己決定権を尊重し、輸血は行ないません(絶対的無輸血手術)。
内視鏡手術や低侵襲固定術、頚椎手術、椎体形成術、従来切開手術など当院でのほとんどの手術は、絶対的無輸血での手術が可能です。
無輸血での手術が困難であると判断した場合
高度貧血を伴う場合や、高度側弯症手術、高度脊椎外傷手術など、治療の過程で輸血の可能性がある場合は、他の治療法への変更や、術式の変更、他病院への転院を検討します。
血漿分画製剤を拒否された場合
低侵襲手術においても、血漿分画製剤(脊椎手術に関連するものとしてボルヒール組織接着剤、フロシール止血製剤、サージフロー止血製剤)を使用する場合が多くありますので、血漿分画製剤を拒否される場合は、当院では脊椎手術は施行できません。
その他
自己血輸血、術中回収血輸血については、患者様の意思を尊重します。
当院では、個人的信念を最大限に尊重し、安心安全な脊椎脊髄手術をすすめてまいります。