頚椎前方除圧固定術
上肢の痛みやしびれ、手指の機能障害を生じる頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症に対して、当センターでは頚椎前方除圧固定術を積極的に行なっています。
頚椎前方除圧固定術は椎間板や骨棘などの神経圧迫を取り除き脊椎固定を行ない、神経症状の改善を目的とした手術です。術後、劇的に上肢痛が改善されることが多く、極めて良好な成績を得ています。インプラントを用い、強固に脊椎を安定化することができる低侵襲手術のため、1週間ほどの入院治療のもと早期社会復帰が可能です。
椎間本来の可動性が消失したり、固定隣接部での障害が新たに発生し得るという問題が指摘されていますが、当センターでは10年間にて再手術を要した症例は約2%ほどでした。
頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症の安定した根治術として、今後もその有用性を高めていきたいと思います。