田村センター長監修「完全図解 坐骨神経痛のすべて~自分で治すプログラムつき~」が発刊となりました

坐骨神経痛は、太ももから下肢にかけて頑固なしびれやつらい痛みが続き、日常生活に支障をきたします。
痛みやしびれの原因は、若い人では腰椎椎間板ヘルニア、中年から高齢者では腰部脊柱管狭窄症がおもな原因です。
症状が軽いうちは、日常生活の動作や姿勢の工夫、運動療法で改善することもあります。
病状が進んだ場合には、病院やクリニックで行う理学療法や薬物療法、あるいは手術をすることで改善が期待できます。いずれの場合も、正しい診断が適切な治療に結びつくことは言うまでもありません。

本書は、2012年に刊行した『図解でわかる坐骨神経痛』に新たな情報を加えた最新版です。
目指したのは、坐骨神経痛の原因や病態をくわしく解説し、痛みのメカニズムや治療法をわかりやく伝えることでした。
治療法については、一般的に行われている方法を中心に述べました。

この数年で大きく変わったのは、腰部脊柱管狭窄症の手術として低侵襲でおこなう前方固定術が加わったことです。
わき腹を数センチ切開するこの手術法は、まだ新しい方法でどこでも受けられるわけではありませんが、体への負担が少ない治療法として注目されています。 さらに新しい薬も登場し、痛みやしびれを効果的に解消することが可能となりました。
痛みやしびれの原因を知るためのチェックリスト、適切な薬剤を知るためのチェックリストなど、すぐに役立つ情報も加えました。
痛みが軽くなるための体操やストレッチについても掲載しました。坐骨神経痛については、この一冊があればすべて理解できるかと思います。
坐骨神経痛で治療中のかたは、いま受けている治療が適切であるか、ぜひご確認ください。

本書を読むことで、坐骨神経痛の特徴を理解したうえで納得して治療を受けられますよう、いまある痛みやしびれがよくなりますよう願っています。